4月から観光列車が高知県東部に、牧野博士の朝ドラのロケ地やモネの庭など乗務員が体験 (23/03/29 19:05)

高知

JR四国の観光列車「志国土佐時代の夜明けのものがたり」は2020年から土日祝日を中心に高知・窪川間を1日1往復しています。

4月から6月30日までの毎週金曜日に高知・奈半利間の運行を始めるのを前に、沿線の知識を習得してガイドに生かそうと、乗務員たちが3月29日、県東部の観光スポットを視察しにいきました。

奈半利行きの列車に乗っていざ出発。参加者は四国内の観光列車で接客を担当する乗務員9人。こちらは大阪出身の中井佑紀さんです。

中井佑紀さん:
普段は窪川の方は乗務したことがあるんですけど、ごめん・なはり線は初めてです。窪川までも太平洋は少しだけ見えるんですけど、ずっと太平洋が見えるので、すごくお客様も喜ばれるかなと今から楽しみです

最初にやってきたのは「北川村・モネの庭」。印象派の画家・モネが愛したフランスの庭を再現していて、職員が見どころや世界観を伝えるため園内を案内しました。

モネの庭・牛窓孝寿さん:
モネの残した一番大きな傑作、偉大な芸術は何かというと庭。モネは庭いじりが大好きで庭はモネが作った作品

水の庭では4月下旬から咲き始める温帯スイレンや写真スポットになっているベンチも見学。県東部の観光案内はしたことがない中井さんも実際に座り魅力を体感していました。

また花の庭ではいまチューリップなど色とりどりの花が咲き乱れ、5月から6月はバラも楽しめます。

観光列車の乗務員・中井佑紀さん(22):
花とか詳しくないけど色の感じがすごくきれいですごい楽しいです。これからごめん・なはり線(の観光列車)が運行する時期とモネの庭が一番きれいな時期がぴったりなので、お客さんにどんどん伝えていきたい

次に一行が訪れたのは奈半利町のホテル。観光列車で提供する食事を試食しました。

乗務員:
すごくユズが口の中で香ってる。とてもおいしい

県東部の特産・ユズと高知の食材を使った見た目にも美しい料理です。続いて訪れたのは今話題の安芸市の観光スポット伊尾木洞です。

JR四国・蔦さん:
何が有名かというと牧野富太郎博士が取り上げられる番組があって、それのクランクイン、ドラマの最初の撮影地になったこと

伊尾木洞は約300万年前の地層が波に浸食され生まれた場所で、タイムスリップしたかのような風景が広がっています。

洞窟を抜けると40種類以上のシダが壁一面に自生する幻想的な緑の世界。乗務員たちは圧倒されながらもしっかりと目にやきつけているようでした。

観光列車の乗務員・中井佑紀さん(22):
自然が多い所は見てて気持ちも心も癒される。きょういろいろ訪れた中で自然も多いし食材もおいしいものばかりだったので、お客様にいっぱい魅力が伝えられるかなと思いました

JR四国・蔦さん:
自分の目で見て足で感じてそれをお客様に伝えると全然迫力が違う。観光列車を通じて高知の食材や文化、景色できるだけ全国、全世界のお客様に伝えたい」

高知・奈半利間を運行する観光列車「志国土佐・時代の夜明けのものがたり」はインターネットやJR高知駅や安芸駅などで申し込むことができます。