26日、コロナ禍で休止していた松山と韓国ソウルを結ぶ国際定期便が3年ぶりに運航を再開しました。インバウンドの取り込みに向け、県内の観光地も期待が高まっています。
3年ぶりの運航となる韓国ソウルからの定期便が26日、松山空港に到着しました。現地での訪日ブームを受け、コロナ前の週3往復から週5往復に便数を増やしての再開です。
韓国人観光客:
「(運航再開を)いっぱい待ってました。温泉や海や島に観光に行きたい」
愛媛県によりますと4月末までの予約率は8割近くと好調で、県内最大の観光地・道後でも期待の声が上がっています。
土産店・十五万石 大野琉斗さん:
「外国人の方にとってはすごくこちらの商品が、新鮮なものが多いみたいで、もっとこの道後という全体がいろんな国の人に知っていただけるような機会づくりになればと期待しています」
人気は「鯛めし」や松山銘菓の「タルト」など、愛媛ならではの名物。すでに韓国人を数人対応したといいます。
また今治タオルを取り扱う店では、台湾や中国などからの観光客が増えています。
伊織本店・平垣内友美フロアチーフ:
「以前は韓国の方もすごく多い時期があったんですけど、まだ戻ってこられていない感じなので、一緒に戻ってきていただいたら本当に海外の方であふれる日もそう遠くないかなと願っています」
この店では今治タオルの良さを直接体験してもらうため、タオルの有料レンタルについても外国人が使いやすいよう今後は外国語表記を増やしたいとしています。
また老舗ホテルではソウル便の再開に合わせ取り組みも実施しています。
道後プリンスホテル・河内広志会長:
「韓国の皆様方に多く愛媛道後に来ていただこうということで、済州航空就航記念宿泊プランを創生させていただきました」
このプランでは、芸者による「お座敷芸」など日本文化の体験や香川の讃岐うどん、高知のカツオのたたきなど、四国4県の郷土料理を一度に楽しめる「四国懐石」などを用意しています。
さらに大浴場など、ほかの観光客と一緒に入浴するのが苦手な外国人に対応するため、貸切露天風呂も準備しました。
河内広志会長:
「首脳同士の対談もありまして韓国の方が多く日本に、そして愛媛に来ていただけると思います。そのきっかけと起爆剤になればありがたいなと考えます」
県内の観光地ではインバウンドへの期待が大きく膨らんでいます。