新型コロナ 県内で22人「市中感染は減ってきた」 緊急事態宣言延長に観光地は複雑(静岡県)

静岡

2月2日県内では、新たに22人の新型コロナウイルス感染が確認されました。県が「市中感染は減ってきた」との見方を示すなど、県内の感染状況は落ち着きつつありますが、観光地は、このあと決定する緊急事態宣言の延長を複雑な思いで受け止めています。

 2月2日新たに感染が分かったのは、静岡市と御殿場市で5人、伊豆の国市で3人などとなっていて、県内の高齢者1人の死亡も確認されました。新規感染者22人のうち10人が、これまでに発生したクラスターの感染者で、伊豆の国市の順天堂大学静岡病院では、新たに1人の感染が分かりあわせて9人となりました。御殿場市の陸上自衛隊板妻駐屯地では、新たに3人の感染が分かりあわせて56人です。県内ではクラスター以外の感染者は減少傾向にあります。
<県疾病対策課 後藤幹生課長>「市中感染は減ってきている。街中や家族内での感染は、皆さんの対策によって減ってきた」
 その一方で、隣接する首都圏では医療体制や重傷者の数は依然として多い状況です。
<田村憲久厚労相>「(新規感染者は)東京がその中で4分の1、1都3県で2分の1。緊急事態宣言の11都府県のうちここだけで感染者の8割弱」
<菅義偉首相>「都道府県とも連携しながら引き続き対策を徹底し、まずはステージ4を早急に脱却することを目指すとともに、解除後も必要な対策を継続し、さらなる感染者数の減少を目指していきたい」
 政府は、このあと午後7時から新型コロナウイルスの対策本部を開き、栃木県を除く10都府県の緊急事態宣言を3月7日までの1か月間、延長することを決めます。この状況について、県は…。
<県疾病対策課 後藤幹生課長>「県内で減ってきても、県外から感染が持ち込まれると元に戻ってしまうので、宣言の延長で県内の感染者が減ることを期待したい」
 一方、政府の判断を複雑な思いで受け止めるのは、観光地・熱海の人たちです。
<シュークリーム店>「仕方ないし、それしか言えない。ニュース見てると、自分たち以上に何の補償もつかないでなんの対応もできない、緊急事態宣言が終わるのを待つ業種の方もいるので、自分たちだけじゃないのでみんなで収束を目指したい」
<熱海駅前平和通り商店街振興組合 久保田昌之代表理事>「川一つ越えると、湯河原町は神奈川県で飲食店には8時までの営業で6万円の支援があるけど、静岡県にはない。東京・神奈川の方が8割ですから。(宣言が)長くなればなる程売り上げは無くなりますよね」 
 緊急事態宣言の延長に伴って、GoToトラベルの一斉停止も延長されるとみられます。宿泊施設が望むのは、1日も早い収束です。
<熱海聚楽ホテル 森田金清社長>「次のこの1カ月でとにかく結果を出して、GoToやイベントなどができるようになってほしい。1日も早く感染者数を激減し、熱海・伊豆、県内に1日でも早く来てもらえるようになってもらいたい」

#オレンジ6 2月2日放送