伊東市の小室山公園のツツジが咲き誇り、見ごろを迎えています。ただ例年より2週間も早い見ごろとなっていて、ゴールデンウィークに予定している「つつじ祭り」の時期にはピークが過ぎてしまうのでは、と困惑の声も聞かれます。
<観光客>「やー素晴らしい。この景色感動」
伊東市の小室山公園のツツジです。40種類・10万本のツツジが咲き誇り、見ごろを迎えています。ところが…。
<伊東市振興公社 西牧宏治さん>「今年は例年に比べて半月ぐらい早く満開になりまして、今までこんなに早いのは初めてなんですけど」
20年間公園のツツジを管理する西牧さんも困惑を隠せません。
<伊東市振興公社 西牧宏治さん>「本来ゴールデンウィークの時に咲いてたような状況でしたので、今年は特別に半月早い」
伊東市では毎年、ツツジが満開となるゴールデンウィークに合わせつつじ祭りが開かれます。伊東市は開花のタイミングにあわせた対応をしています。
<伊東市観光課 飯田智宣さん>「小室山つつじ公園は、4月17日から臨時駐車場を開放して、早めの見ごろでも、早めから駐車場を開放して対応しています」
伊東市を訪れる観光客は…。
<観光客>「見る立場からすると、空いてていいなってのはありますけど。観光の時期に合わせて咲くので、ゴールデンウィークまでもってくれたらいいですよね」
ほかの地域でも早咲きの傾向がみられます。はままつフラワーパークのフジの花は…。
<はままつフラワーパーク チームリーダー田中克明さん>「(Q.今年は早いですか?)そうですね、1週間から10日ほど早い」
早咲きの理由は、 植物の特性にあるといいます。
<はままつフラワーパーク チームリーダー田中克明さん>「春に花を咲かせる植物たちの特性である、休眠打破に関係していると思われます」
「休眠打破」とは、冬の寒さに一定期間さらされ、春の暖かさで植物が目覚めることを指します。
静岡地方気象台の記録を見ると、年々冬の一番寒い時期が早まっていて、早咲きにもつながっている考えられます。開花時期のずれ込みは、管理側にとっても負担となります。
<伊東市振興公社 西牧宏治さん>「年々開花が早くなってくると、消毒や肥料といった管理作業が前倒しになってきますんで、これからは管理の体制を改めて考えていかなきゃいけないのかなと」
年々変わる気温の変化。花を育てる人にも1年を通して気をもむ日々が続きそうです。
#オレンジ6 4月21日放送