新潟県湯沢町の越後湯沢駅で29日、歓迎を受けていたのはシンガポールの旅行会社です。
6月10日、外国人観光客の受け入れが約2年ぶりに再開されたことを受け、県がモニターツアーを企画。旅行商品を考える材料にしてもらおうと、5日間で、県内14市町村の観光地をめぐります。
【ミチアンドコー カミサ・サラマット さん】
Q.新潟と言えばどういうことを連想する
「新潟は雪国。あと笹団子とか」
こう話すのはカミサ・サラマットさんです。ツアー初日の29日は、カミサさんが最も楽しみにしていたという、日本三大渓谷のひとつ十日町市の清津峡へ。
清津峡渓谷トンネルの一番奥にある大地の芸術祭作品トンネルオブライトに到着したカミサさん。
あまりの絶景に、思わず…
【ミチアンドコー カミサ・サラマット さん】
「こういう自然はシンガポールにはない」
県内でも外国人観光客の受入れに期待が高まる一方、海外から見た日本には懸念材料もあると言います。
【ミチアンドコー カミサ・サラマット さん】
「(団体ツアーだと)旅行の費用が少し高くなる。付き添いのガイドが含まれているから、お客さんは少し考えると思う」
外国人観光客の受け入れは団体旅行のみに制限されているため、日本への旅行の需要は当面、回復しない恐れが。
さらに、日本のマスクの着用基準についても、モニターツアーを通じて理解していく必要があると話します。
それでも・・・
【ミチアンドコー カミサ・サラマット さん】
Q.新潟旅行はシンガポールやアジアの方々は喜びそう
「もちろん。フェイスブックとかインスタグラムといったSNSで、お客さんに紹介していきたい」
【県 観光文化スポーツ部 国際観光推進課 小林寛利 課長補佐】
「円安で海外の方々が日本に来やすいという環境も整っているので、この機会を逸しないよう誘客に取り組んでいきたい」
県は今後も海外の旅行会社を対象としたツアーを計画していく方針です。